わのわなばなし ほとけの子

自坊での土曜学校を開いて八年が経ちました。お勤めから始まり、ほとけ様のお話 をし、もの作りなどをして、最後には一緒に外でボール遊びなどをして過ごしています。
 最初から来てくれていた子どもたちも大 学生や社会人になっています。嬉しいことにその中には大学生、高校生、中学生になった今でもたまに土曜学校に来てくれて小さい子の相手をしてくれたり、手伝ってくれたり何かと助けてくれています。
 子どもたちも地域の行事や習い事などで 忙しく、日程を見計らいながら土曜学校を開いているので不定期に行っておりますが、小学校の登校のパトロールに出た時やスーパーなどでその子どもたちに出会った 時「次土曜学校いつあるん?」「今度の土曜学校何するん?」と聞いてくれ、楽しみに思ってくれて、お寺を身近に感じてくれているんだなと嬉しく思うことです。お参りに行くとたまに年配の方が「小さいころお寺の日曜学校に行っていました」「お寺でよく遊んでいました」と聞かせてくださることがあります。
 今来てくれている子どもたちもそんな思いを持ったまま、さらに大きくなり違う地域に行ったとしても、ほとけの子として阿弥陀様のおこころを大切にいただいて、お寺を身近に感じてくれていたらいいなと思 いながら、少年教化の意義を感じることで あります。

(広島北組 浄国寺 山村崇)

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