私の所属する組では、小学３年生から中学生を対象に毎年、児童念仏奉仕団に参加しています。昨年、私の息子も小学３年生になりましたので、私は引率者として一緒に参加させていただき、ご本山に参拝いたしました。
ご存知の方も多いと思いますが、児童念仏奉仕団では清掃奉仕の他に、いろいろなゲームやクイズをしながら本願寺の中を探検する時間もあります。息子も楽しんでいる様子でした。また、家ではあまり掃除は手伝ってくれないような気がするのですが、清掃奉仕の時間、一生懸命ぞうきんがけするところを見て感心いたしました。
この年は、児童念仏奉仕団においても伝灯奉告法要がご門主さまご導師のもと勤められました。そうして、閉会式も終わった後、息子がふと私にこう言いました。「ごもんしゅさまって、あんまりしゃべらんよねぇ」と。私は子どもの視点におもしろさを感じました。また、子どもの口から「ごもんしゅさま」とい う言葉が出てくるとは思いませんでしたので、そのこともおもしろく感じました。息子は別院の「報恩講子ども大会」にも参加するせいか、「ほうおんこう」という言葉も知っています。 私たちは知らない間に、お育てに遇わさせていただき、少しずつ育まれているのかな、と思います。
（高田北組敬覚寺 高橋俊道）